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スポーツコードユーザーカンファレンス報告書 中編

2009.05.06/Wed/09:24:33

 おまたせしました。後編・・・になるはずが中編になりました。


 さて、2人目のゲストスピーカーは、日本に来たのは2回目、プロフェッショナルなビデオコーディネーターの草分けとも言うべきWalt Rockさん。

バックアップ

 我が社のスタッフは、彼の『プロ根性』を1週間にわたって目の前で見て、大変な刺激を受けたようです。
彼はビデオコーディネーターの使命は、チームのどの部署からでも、要求されたビデオを10分以内に見せられること、と言い切ります。自チームの試合だけでなく、対戦相手やリクルート対象の選手なども対象となり、監督やコーチ陣からのリクエストだけでなく、マネジメントや広報など、NBAというプロのチームがビジネスとして必要とする映像を、膨大なオリジナルデータの中からすぐに取り出すためのシステムとして、スポーツコードは期待以上の働きをしてくれたと、その経験を披瀝してくれました。

 選手一人一人の成績もスポーツコードからの情報を元にウォルトさんが作成して、マネージメント側にレポートします。データから導き出される成績を色分けしてあるので、一目で【ぐっじょぶ】なのか【だめだめ】なのかが分かってしまうという、コワーい一面も。
成績表

 相手のチームに有名な選手がいて、監督から審判の【えこひいき】証拠画像を出してくれ、と言われたこともあるそうです。そんな時ももちろん10分。
(特派員)

 さて、どうすればNBAで仕事が出来るようになるのか、とよく聞かれそうですが、NBAに加われるかどうかは人的なつながりが一番大きなファクターだそうで、彼の場合は、大学最終学年の時のコーチが後に別の大学のヘッドコーチとなり、そこのアシスタントコーチにならないか、と声を掛けてもらったのがすべての始まりになりました。その後、そのコーチがフェニックス・サンズのヘッドコーチとなり、アシスタント・ビデオコーディネーターにならないか、とまた誘ってくれ、それからそのヘッドコーチがシアトル・スーパーソニックスに移り、彼もビデオコーディネーターとして移籍していくことになるのです。スーパーソニックスでは8年間その職務に就き、最後の3年間はアシスタントコーチ兼ビデオスカウティングのディレクターを務めました。

 最初のきっかけは人のつながりとはいえ、NBAに足を踏み入れた後は実力の世界になります。どこまでチームのポリシーに従って貢献できるか、その成果・評価が全てになるのです。

 ではビデオコーディネーターというのは何をするのか。ウォルトさんはこう言います。

チームにとって必要なすべてのビデオ映像を『取り込み』、『編集し』、『分析し』、『オーガナイズする』こと。
試合前、ハーフタイム、試合後に必要なビデオ、また個々の選手が必要とするビデオ、ドラフト(新人獲得)やフリーエージェント獲得に必要なビデオ、プレイオフに必要なビデオ分析を用意すること。
ジェネラルマネージャー、アシスタントマネージャー、コーチ、アシスタントコーチ陣、選手、広報などのチームの構成員すべてに対して、その必要とする映像をどんなリクエストに対しても10分以内に提供できること。


 日本ではまだこの仕事は卵から孵ったばかりですが、アメリカではプロスポーツのみならずメジャーのカレッジスポーツには必ずこのポジションがあり、コーディネーターだけでなくアシスタントやインターンという複数の人達が携わっている重要なポジションになっているとのこと。リアルタイムでビデオにコードを付けていくために156のコードボタンの並んだコードウィンドウを使って入力しているウォルトさんなのですが、彼でも初めてコンピュータを使ってビデオのコーディングをしたときは、一本指で2つのキーを押すところから始まったのだと聞いてホッとした人も多かったのではないでしょうか。

 ゲームの中で起こりうるすべてのアクションに、のちにその映像をすぐに取り出せ、分析ができるように印をつけておくことがゲーム中に行なわれるわけです。ラグビーを分析するキースさんの場合はサイドラインで実際にゲームそのものを見ながら入力するということでしたが、NBAの場合にはベンチでのこういう行為は禁止されていて、ロッカールームで送られてくる映像を見ながら入力していくのだそうです。アリーナからの歓声を聞きながら7秒遅れで目の前のスクリーンに現れる映像にコードを付ける作業をこなしていくのです。

 スポーツコードのコーディングはマウスを使う方法とキーを使う2つの方法がありますが、試合の流れに乗って入力していくには、マウスでコードボタンをクリックしていてはとても間に合いません。そこでコンピュータのキーに156のボタンを割り振って『ホットキー』を用意するわけです。アルファベットや数字キーだけでは足りないので、シフトキーとの組み合わせなどで正確に効率よく使えるようホットキーを決めていきます。


通信簿

 このホットキー作りの秘訣のいくつかを披瀝してくれましたが、この会場にいるすべての人が、これだけの数のホットキーをブラインドタッチで操作できるようになれる!と断言してくれたウォルトさん。このようにして試合が進むのと同時に整理されていく映像データをどのように利用するのか実際にその行程を見せてくれました。詳しくは近々記録ビデオがストリーミングで見られるようになる予定ですからじっくりご覧になってください。

とにかくこの仕事のキーワードは3つあるが、それは
hotkey
1に整頓2に整頓、3、4がなくて5に整頓。

これに尽きるというのがウォルトさんのメインメッセージでした。

 準備よければ憂いなし、最後に果実をつかむ、報いられるということなのですね。オーガナイズができない人は、他の仕事を探した方がいい、とのことですよ。

 その最たる例が、レギュラーシーズン中にしっかり体系付けられたコーディングが出来ていれば(自チームだけでなく対戦相手になるかも知れない他チームのビデオについても)、他のチームはスポーツコードではないシステムを使っていたりして5人が3日かけてようやく用意できるプレイオフのためのビデオを1時間半もしないうちに用意できる、それもスーパーソニックスの場合、ウォルトさん一人でしてのけられたのだそうです。それが出来た時が自分の最も充実した、この仕事をやっていてよかったと思う瞬間だったそうです。それを言うウォルトさんの顔は誇りに輝いているようでした。

 オーガニゼーションには、外付けのドライブをどう活用するか、バックアップの用意も含めて必要になる、という重要なサジェッションもありました。スポーツコードのデータだけでなく、どんなデータでもそうなのでしょうが、バックアップのプランなしにはオーガナイズの意味はなくなってしまうのです。1シーズンのデータをすべて入れられる容量の別のドライブにすべてのゲームのコピーをすぐにとって行く。加えてレイドドライブという自動的にダブルでバックアップをとっておけるハードドライブを使ってコピーしておく。そして止めは、バックアップを別の場所にも用意しておく、というものです。物理的に火事や天変地異等でバックアップコピーを失っても、別の場所にも用意されていれば大事なデータは確保できる、というのです。少なくともNBAのチームにとっては、コーディングされた映像データここまで大事に扱うに値する価値を持っている、ということなのですね。

ウォルトさん

 質問タイムにはキースさんも解説に加わってくれて、笑い声も起こるさまざまな質問が出ました。その中に、そんなに大変な仕事をしていてストレスはありませんか?というのがありましたが、

ストレスに弱いタイプに人だったら死んじゃうでしょうね、
だけどI MY JOBだから、楽しくて仕方なかった、


とのことでした。

 日本に一週間にわたって滞在した最後に行なわれたユーザーカンファレンスでのプレゼンテーションは、日本の事情についての理解も進化し、NBAの現場にいたからこそのエピソードを交えて最も充実したかたちで締め括ってくれたウォルトさんでした。

後編につづく。


こちらも宜しくお願いいたしまーす。
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カテゴリ: スポーツコード
テーマ: NBA
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この記事に対するコメント

好きだからこそ

この仕事が好きだから...このセリフ、カンファレンス出席者の皆さんよりも一足先に、講演のために大阪に往復した新幹線の中で聞かされました。驚いたというより、自分の仕事へのその思い入れに触れて、なんだか嬉しかったですね。
URL | Director_H #-
2009/05/08 00:07 * 編集 *

好き者

トレーニングにしてもコンピュータにしても好き者でなければやれません。今の日本は変です。何事も一人前にならないうちから、保証を求めます。保証しなければこのような仕事をやる人は居ないと思われるところに、新しい職業や新しい風や新しい物事は起きません。一人前を目指して研鑽する仕事をしているのですから、一人前になって始めて仕事が成立します。それが嫌なら、9時6時のサラリーマンをやれば良いし、新しい事をやろうと思わない事です。悩ましいところから新しい風は吹き出します。
URL | 体調 #-
2009/05/12 10:03 * 編集 *

絶滅危惧種

ともいえるようなWaltさんでしたねぇ。

こんなアメリカ人がまだいた!!という驚きで腰を抜かしそうになりました。

好きこそものの上手なれという言葉がありますが、Waltさんはバスケットボールが好きで、そのバスケットに貢献できる新しい挑戦が好きで、それを可能にするSPORTSCODEが好きで、そして自分にとっての【達成感】の軸をしっかり持った人なのだなぁ、と自分で書いたリポートを読み返して、再度つくづく感じ入りました。

ユーザーリポート編、早く仕上げなくちゃ・・・
もうちょっとお待ちを。
URL | 福長 #-
2009/05/13 12:12 * 編集 *

No title

アコ通信員殿、福長殿。

中々後編が出ませんね!
頑張って下さい!

って敢えて叱咤してみました。
URL | HARU翁 #aGdhVzIc
2009/05/20 11:13 * 編集 *

うわわわわ~

このような、愛のムチがビシリと飛んできました。
ありがたく頂戴いたします。

これからもご愛読のほどよろしくお願いいたします。
(あ、それには愛読して頂くものをまず上げてから言う言葉でした。重ね重ねすみません。)

GKO!!!
URL | アコ #-
2009/05/21 08:58 * 編集 *
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